コンビニバイトで出くわした強敵 vol.2

こんにちは。
コンビニバイト3年でエンカウントした強敵を記します。
ちなみに僕がバイトしていたコンビニは「あなたとコンビに。」とかいうフザけたキャッチフレーズで有名なアレです。客とコンビ組むぐらいならピンのがいいまであります。

私のバイト先の客層は高齢者が多く、夕方の店内は老人ホームのような形相をとります。ある日、おじいちゃんが入店即レジに来ました。そして開幕一声「#%×¥@おくれー」。法外な滑舌の悪さでした。歯が足りてません。大学受験で前後の文脈から意味を判断するという思考は培ってはいましたが、前後の文脈すらありません。ノーヒントです。

僕はとりあえず落ちつき、考えました。たぶんレジで買うものなんてタバコかホットスナック、ましてや老害がホットスナックなんて買わないだろうと判断し、#%×¥@=タバコの番号だというところまで読みました。そこまで読んで、「すみませんもう一度よろしいですか?と聞きました。

するとムッとした顔で睨まれました。もうこれがラストチャンス、聞き逃したら終わりです。私は聴覚だけでなく他の五感も完全に研ぎ澄ました。
爺「#%×¥@!!」
詰みました。僕は一ミリも悪くありません。
滑舌悪すぎ、マジで法外。ケツに汗かいてたの覚えてます。

もう一度聞くのは不可能、こうなってしまった以上、勘でいくしかありません。タバコは1から215番あり、おそらく口の動き的に一桁はない。約1/200です。パチスロで死ぬほど引いてきた確率です。僕もかなりタバコは売ってきたので、見た目で少し傾向が分かります。
乞食=エコー、わかば
若者=オプション、マルメン
この爺は滑舌こそ悪いが身なりはそれほど悪くない。これはセブンスターくさいなと賭けに出ました。
私「こちらでよろしいでしょうか」(セブンスター)
爺「んぁんやぁこえは!!!!」(訳:なんやこれは!!)
外しました。その怒号に店長が駆けつけ、なんとか事なきを得ました。後ほど店長に聞いたところ、あの爺が欲しがってたのは収入印紙でした。タバコですらない。
この一件、僕は全く悪くないのに完全に悪者でした。